ヘルペスと帯状疱疹の違い

基本原理は同じでも後遺症が残る場合もある

「口唇ヘルペスと帯状疱疹とどう違うの?」
このような疑問を感じている場合があるかもしれませんので、ヘルペスと帯状疱疹との違いについて触れておきたいと思います。

帯状疱疹は、水痘ウイルス・帯状疱疹ウイルスにより引き起こされう感染症の一種で、身体の左右片側に帯のような水ぶくれの集まりが出来るもので疼痛を伴います。

子供の大半は水疱瘡(みずぼうそう:水痘)にかかりますが、このウイルスもヘルペスウイルス同様に、症状が完治しても顔の三叉神経や知覚神経節に遺伝子の形で潜伏するようになります。

水痘ウイルス、もしくは、帯状疱疹ウイルスが遺伝子の状態で潜伏し長い歳月を経て、再び活動を開始するようになる事で帯状疱疹として発症します。この原因は、口唇ヘルペスと同じように、ストレス、過労、抵抗力の低下などです。

潜伏期間の長さや再発の頻度から考えても、口唇ヘルペスを再発している時よりも、体調が悪化している時に発症する危険性がある事、または、50歳代~70歳代の高齢になると発症頻度が高くなる傾向にあります。

症状の現れ方は、患部に神経痛のような痛みを自覚すると、それから、4日~5日程経過して、同じ部位に、虫さされに似たような赤い発疹ができ始めます。
それが次第に水疱に変わり、症状が沈静化してくると、かさぶたとなって、約3週間ほどで治まります。

体調も割とよく免疫力が極端に落ちていなければ重症化する事もありませんが、ひどい場合では、体全体に水疱瘡と同じような発疹が現れることもあるので注意しなくてはなりません。重症化すると、深い潰瘍を形成し、痕が残ることもあります。

痛みの度合いは高齢者程酷い場合も多く、症状が治まっても痛みだけが残る場合もあり、このような症状を「帯状疱疹後神経痛」と呼びます。

症状が現れて早い段階なら、バルトレックスを始めとする抗ウイルス薬の内服により治療しますが、重症化した場合は、抗ウイルス薬の点滴注射、痛みがある場合は、副腎皮質ステロイド薬の投与により改善を目指します。

尚、帯状疱疹におけるバルトレックス(500mg)の使用量及び処方量は以下のとおりです。

  • 1回2錠(バラシクロビルとして1,000mg)を1日3回内服
  • 一度に最大7日(一週間)分処方

口唇ヘルペスよりも2日程多いですが、症状が悪化してからでは抗ウイルス薬は効き目がありませんので、自覚したらすぐに処置を行うようにして下さい。